【三セク協だより第63号掲載】わたらせ渓谷鐵道のTOPICS

わたらせ渓谷鐵道株式会社

代表取締役社長 布施正明

 

 前回(令和4年4月)、「足尾鉄道から足尾線、そしてわたらせ渓谷鐵道へ」と題して、わ鐵の故
事・来歴・因縁を記載していましたから、今回はその後のトピックスを中心に記載します。ご乗車
いただいたお客さまには、わ鐵の新たな発見や、新企画を楽しんでいただきたいと思います。

水沼の湯

 水沼駅には構内に温泉施設があります。離れた場所にある源泉から引湯した温泉です。開業後、群馬県企業局が建設したもので、わ鐵が管理運営を受託していました。その後、譲渡を受け直営で運営していた時期もありましたが、平成21年からは外部業者と賃貸借契約を結び、営業を続けていました。その業者による運営も令和5年7月末で終了し、休館になっていました。

 そして今回、令和7年4月、「築地銀だこ」で知られるホットランドグループにより、「水沼の湯」としてリニューアルオープンしました。同グループは水沼の湯も含め、サウナやグランピング、BBQ、カフェなどの施設全体を「水沼ヴィレッジ」として運営しています。

 オープン後、水沼駅の乗降客は着実に増えています。また、お得な「一日フリーきっぷ割引キャンペーン」(令和7年12月~令和8年2月)では、特典として入浴料を半額にするなどわ鐵の事業に協力していただいていますし、水沼ヴィレッジは若者に人気がある施設ですので、若者の乗車にも期待が高まっています。

水沼の湯・夜景 写真

水沼の湯・夜景

 

足尾銅山記念館

 足尾地区には日光市営の足尾銅山観光があり、坑道内の展示や銅資料館などで足尾銅山の様子を知ることができました。

 このたび、足尾銅山を経営していた古河グループが「一般社団法人古河市兵衛記念センター」を設立し、明治44年に竣工した足尾鉱業所を、往時の場所(足尾駅から徒歩3分)に「足尾銅山記念館」として復元し、令和7年8月にオープンしました。

 館内では、創業者の思いに始まり、銅山の開発、先進技術の導入、町の発展、鉱害の発生とその克服などを時代の変遷とともに展示しており、見ごたえのある施設になっています。

 わ鐵では、個人向け旅行商品でトロッコ列車に乗って、足尾銅山記念館と足尾銅山観光をセットにした「足尾銅山プレミアムツアー」(令和7年10、11月実施)やトロッコ列車の貸切ツアーでイルミネーションも加えた「プレミアム足尾銅山イルミネーションの旅」(期間中3回実施)などを企画し、記念館との連携を深めています。記念館は事前予約制ですが、わ鐵のツアーに申し込めば個人での予約は不要になります。

足尾銅山記念館写真

 足尾銅山記念館

旧サンレイク草木リニューアル

 国民宿舎であったサンレイク草木は、草木湖畔にあり人気の施設でしたが、令和5年3月末で閉館しました。

 現在はみどり市がオープンハウスグループの協力を得て、滞在型宿泊施設の建設を進めており、令和8年度末にはオープンする見込みです。オープン後は神戸駅と市営バスで結ばれますので、是非、わ鐵に乗ってお出かけください。

 

各種企画

 線内ツアーでは、令和5年度からわたらせ渓谷号の客車を利用した「ゾンビ・トレイン」を実施しているほかに、前記のトロッコ列車による「足尾銅山プレミアムツアー」(わたらせ渓谷号とわっしー号に乗車)やトロッコわっしー号で行く「わたらせ渓谷鐵道イルミネーションの旅」などを新たに実施しました。トロッコわっしー号の運転体験も実施しています。令和8年度はまだどういう形になるかわかりませんが、ぐんまちゃんとの協働プロジェクトにより、「ぐんまちゃん列車」を企画したいと考えています。

 線外ツアーはコロナ禍で中断していましたが、令和7年3月から、東京宝塚、劇団四季、大相撲の日帰りツアーを再開しています。特に東京宝塚のツアーはリピーターも増えている状況です。

 

オリジナルグッズ

 令和7年度の新作としては、ペンケース(DE10―1678、わ89―314)、トロッコ列車のトートバック(生成:わっしー号、紺:DE10―1678、茶:DE10―1537)、さよならわ89形クリアファイル、わ鐵キャップなどが好評となっています。

わたらせ渓谷鉄道トートバック3種

 トートバック3種

令和8年度は

 わ鐵としては、延期が続いていた新型車両の導入を実現したいと考えています。令和7年夏は普通列車の故障や点検などにより、あと1両に何か支障が発生すれば車両不足による運休が発生するところまで追い込まれていました。みんなが待ち望んでいる新型車両ですので期待しています。みなさんも是非わ鐵に乗りに来てください。お待ちしております。

  なお、北陸新幹線敦賀延伸(令和6年3月)により、並行在来線第三セクター鉄道の㈱ハピラインふくいが、第三セクター鉄道等協議会の41社目の会員となりました。令和8年3月から鉄印販売も開始すると聞いています。私は旧北陸本線の頃何度も乗車していましたから、金沢・敦賀間(IRいしかわ鉄道、ハピラインふくい)にも乗車したいと思っています。乗車できれば、当協議会の路線乗車がコンプリートします。