「北条鉄道」は、兵庫県加西市の北条町駅と小野市の粟生（あお）駅を結ぶ第三セクター鉄道です。
全長13.6kmの非電化単線で、前身は旧国鉄の北条線でした。所要23分（片道）ほどで1両編成の気動車がワンマン運転されており、現在4両が在籍しています。のどかな田園地帯を単行列車が走っています。北条町駅以外の7駅は、すべてが無人駅です。1日フリー切符で行ったり来たりすれば、半日もあれば8駅すべて回れます。1両編成の車両は、ディーゼルエンジンで駆動する気動車です。心地よいエンジン音と振動を感じながら、車窓を流れる広々とした田園風景や、かつての面影を残してたたずむ無人の駅舎風景などを楽しむことができます。
| 社名 | 北条鉄道株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒675-2312 兵庫県加西市北条町北条２８番地の２ |
| 営業開始日 | 1985/4/1 |
| 公式サイト | http://www.hojorailway.jp/ |
| 公式SNS |
粟生駅に於けるJR加古川線、神戸電鉄粟生線への接続を改善し利便性を向上させるために、中間に位置する法華口駅に令和２年９月に「行違い設備」を設け、朝夕2列車を運行して利便性を向上させることに成功しました。非自動閉そく式を採用しながら無人駅に於いて列車の行き違いを安全に行う「票券指令閉そく式」は全国初のシステムです。また、法華口駅の駅舎は1915（大正4）年の建築であり国登録有形文化財となっています。
網引駅は、県景観形成重要樹木に選定された「大イチョウ」がシンボルとなっています。秋には一面が黄色のじゅうたんになります。春にはホーム向い側にしだれ桜と菜の花が並ぶなど絶好のカメラポイント。駅舎は平成２５年２月に新築されたもので、駅舎内はまちライブラリー（ミニ図書館）です。月２回、ステーションマスターが「切り絵教室」を開催しています。
駅舎は大正7年建設で、国登録有形文化財です。ホームには石庭が、駅舎裏には梅の並木があります。駅横広場には、牛車を操る案山子が出迎えてくれます。お坊さんのボランティア駅長が駅舎内で開扉するお寺「下里庵」や、イラストの得意なボランティア駅長が開催する「絵手紙教室」など魅力的な駅です。駅の前には北条鉄道応援隊が経営する「ぬくもり亭」があり、卵かけご飯が絶品です。
大正4年建設の駅舎は国登録有形文化財です。北条鉄道で最も古い駅舎で、開業当時のまま残っています。長の採石場から切り出された「長石」の積み出し基地だったことにちなみ、長石で作った「石の駅長」が出迎えてくれます。ボランティア駅長による「駅ナカ婚活相談所」や、缶詰バー「カンカンバー」を不定期開催。列車の見送りをしてくれる個性的な駅長もいます。
